作品撮りって何さ

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作品撮りって何さ?

今日は作品撮りのお話です。

写真を始めたばかりの方の中には、そもそも作品撮りって何なの?って思われる方もいらっしゃると思いますので、まず最初に簡単に説明しますね。

私はこういう写真が撮れますよ!とか、

こういう世界観を持ってますよ!

といったことを、相手に知ってもらうための作品(写真)を撮ることです。

写真のお仕事に限らず、もしも何かを依頼したい、購入したい、なんてことがあった場合、その人が、そのお店が、会社が、どんな人なのか?どんなところなのか?

実績は?理念は?品質は?みたいなところは当然調べますし、気にもなりますよね。

その後どうするかといえば、試しに買ってみたり、食べてみたり、行ってみたりすると思うんです。

作品撮りとは、そういう部分を相手(クライアント)にきちんと伝えるための材料カタログになるものなんです。

例えばあなたが美味しいパンを食べたいと思った時に、お店に行って、
あなたはパンを作れますか?と店長さんに聞けば、当然、

「はい。毎日パンを作ってますよ」と答えますよね。

そして、それは美味しいパンですか?と聞けば、

「はい。美味しいパンです」と答えるはずです。

けれど大切なのは、あなたにとって美味しいパンなのか?ということですよね。あなたのお友達や家族が、それを美味しいパンだと思っても、あなたにとって美味しくなければ何の意味もありません。

最初に書いたように、ボクはこういう写真が撮れます。こういう世界観です。と形にし明確にしておくことで、その大切な部分を間違いなく相手に伝え、きちんと判断してもらう為の重要な材料になるということなんです。

カメラマンやフォトグラファーは所詮自称

あとは、カメラマンやフォトグラファーなんて肩書は、所詮自称であるというのも大きなポイントです。誰でも名乗れますしね。だからレベルもスキルも極端に差があります。

それは当然です。自称ですから。

でも世間の多くの人は、カメラマンなんて聞くと、プロだからこれぐらいの写真は撮れるだろう、仕上がりは間違いなく良いだろうと、当然考え期待するわけです。でもそこが最大の落とし穴!

プロと言っても何の資格もないので、そもそもスキルやレベルの保証なんてものは存在しません。じゃあどうすればいいの?となった時に役立つのが、Instagramやwebサイト、そういったところで発表されている、今回のテーマでもある、その方の作品をチェックすることだと思います。

基準はあってないのだ

勘違いしないでいただきたいのは、こういった類のもの(芸術系の仕事)には、普通や平均というものは存在しません。

もちろん指標の一部になるようなものはありますよね。受賞歴や過去の実績、SNSであればフォロワー数だったりは、その人の能力や人気度を知る上で貴重な材料になります。

けれど、大切なのはあなたにとってどうなのか?これに尽きると思います。

どんなに有名な写真家さんに撮影してもらったとしても、こんな有名な人に撮ってもらったという、ミーハー的な表面上の満足感しか得られないならば、それはあなたにとって本当に良い写真だったのかという話ですし、その逆も然りで、全く無名でも、昨日写真を始めたばかりの友人だとしても、撮ってもらったその一枚が、あなたにとってかけがえのない一枚ならば、それはとても価値あるものになるはずです。

作品撮りは必須ではない

作品撮りがみんなにとって必要なものなのかと聞かれれば、そうではないと思います。

例えばボクは仕事として、フォトスタジオを運営していますが、そのスタジオのWEBサイトには、スタジオ業務で撮影させていただいたお客様の写真を掲載させていただいています。がっつりメイクの七五三写真などは当然ありません笑

スタジオ業務という中では、可愛らしい笑顔やステキなご家族の姿があれば良いのです。それがフォトスタジオの仕事だとボク自身が考えているからでもあります。またどちらかといえば、自分の個性や世界観よりもお客様のご要望を形にすることを重視しています。それはお客様の望まれていることを形にしたほうが、より満足度が高いからです。

再三お話しているあなたにとってどうなのかをきちんとお客様の立場で考え提供するためです。

ですから、ここで完結されているカメラマンやフォトグラファーの方には、作品撮りは必要なく、普段の作品さえあれば十分とも言えます。

じゃあ何の為の作品撮り?

じゃあ何の為の作品撮りかといえば、そこだけで完結できない思いが心の中にあるからこその活動です。

作品撮りをすることは、自分の可能性を拡げ夢を実現させるための大切な手段のひとつなのです。

怖いものなど無い

これには少々余談がありまして、実はボク、フォトスタジオを始めた頃、スウェーデンのストックホルムに本社がある、ライトシェーピングカンパニーPROFOTOの日本法人社長宛に作品とメールを送った(送りつけた)ことがあります。

内容としては、どうすれば御社のWEBサイトでボクを掲載してもらえますか?ボクの作品ではだめでしょうか?という、今考えると自分でもちょっとやばいぐらいの要求です。

ちなみに、ボクは長年働いた前職を辞め、プロ経験が一切無い中でフォトスタジオをオープンしてしまったツワモノでもあります。

もっと言うと、使ったこともないProfotoのストロボやオプション品を100万かけて一式揃え(当然使ったことが無かったから、その後に泣く羽目になりましたが)、必死に泣きながら独学でライティングを習得した人間です。

ですから、この苦労を絶対に無駄にしたくないという気持ちと、当時サイトを飾っていた名だたる写真家さんと自分の作品に、正直差異を感じなかったという、ものすごく自己肯定感が高いボクだからこそ出来た行動だったと思います。

違いも分からず、世間を知らないというのは、時に強みにもなるのです

その後どうなったか気になりますよね?

奇跡は作品撮りから始まったのだ

この時に社長宛に送った写真は(諸事情で掲載できませんが)、友人やお客様にお願いしモデルになってもらった作品たちです。今の自分から見ればそれは拙いものばかりですが、不思議と熱量を感じたりもします。きっと何としてもという執念に近い強い思いが入り込んでいたのでしょう。

返信はないかなと諦めかけた数日後、ありがたいことに社長から返事が届きました。

肝心の結果はと言いますと……

やはりというか、当たり前ですけど、すぐにどうこうという具体的な話にはなりませんでした。

あたりまえですよね笑

しかし!

事態は思わぬ方向に!

社長からのメールには続きがありました。

お話の続きは次回に。

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